ダムA吉田氏インタビュー後編
・小形Pが監督に新作の打診をした時の条件が「吉田をアニメーションディレクターに使う事」
・今、若手の絵の中に抑揚をつけたニュアンスの線はほぼ見かけない。
・デザイン案は簡単に描いている様に見えるかもしれませんが、二重線を使ったり、強弱をつけたりして、線自体で絵を描いているんです。作画も同じで、「作業効率に合わせた」一本調子の画面は塗り絵と同じです。僕にとって塗り絵を作っても面白い事は何もないんです。
・今のデジタルシステムにおける線処理の仕方が気に入らないだけです。シンプルで綺麗すぎる細い線が。当事者の人達は、絵を描いているという意識があるのかな?色と色の境界線を引いてるだけじゃないのか?少なくともジブリでは「絵を描け」と言われ続けました。
・アニメにはもっと色々な絵の描き手がいるべきだと思います。ここ4、5年ですね、こういう事を口にし出したのは。 「富野さん、僕は老害になってきたかもしれません」富野「吉田君、それで良いんです何故なら老害は年をとった人間にしかできない権利なんです」
・(「かぐや姫の物語」の評価に対するミスリードの話の後)今僕は怒ってるんです。最近怒りたくなる事が多すぎて、何に対して怒っているのか分からなくなるくらい怒っているんです。G-レコのデザイン、作画には僕のそういう憤りと迷いが多分に画面にも出ている。
・監督に誉められたのは1、2回程度ですよ。マッシュナーに色を付けて見せた時は、これ面白いねと言われました。この人だったら一夜を共にしたい、ってw
・(注意事項のハの字眉は)監督はこの顔が大嫌いなんです。感情の機微を捉えた線を考えてもらう為のNG例です
・絵は記号の塊でもあるので、適切な表現として理解して使うなら良いんですよ。わかり易くて便利だからという理由で考えなしに使うなという事です。ハの字眉も先人たちが自分の表現として産み出した手法であって別にテンプレとして描かれた訳ではない。
・まだ終わってないので総括はできませんが「監督のぶっちぎりレースで、自分は周回遅れにされているが、今は完走が目標」という気分ですw
・ダハックの背中の武装は「アームド・アーム」
・カバカーリーの銃は「ビーム・ショットガン」
漫画版でもG-アルケイン変形。
ダムA次号、G-レコ完結記念特集として富野由悠季インタビュー掲載。G-レコ小冊子付録予定。
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本帖最后由 ガスト 于 2015-3-23 23:39 编辑 ]