雪華綺晶
(きらきしょう/Die Siebte Puppe)
声:なし/登場せず
「ローゼンメイデン」シリーズの第7ドール。原作ではPhase35で本名が判明(それまでは、ファンの間では「白薔薇」と呼ばれることが多く、真紅と翠星石も彼女の名を知らないためそのまま「白薔薇」と呼んでいる)。
容姿は、右眼のアイホール(空洞状)から白薔薇が生えており、伸縮が可能。髪型はストレートウェイビーのかかった白(原作では薄いピンク)のロングヘアでツーサイドアップ。服装は白薔薇の髪飾りに白いミニスカートと編み上げのロングブーツ。瞳の色は金色。
おどけた奇矯な性格で、鏡にへばりついて向こうで他の姉妹の様子を伺ったり、逆さまになっていたりする所や、真紅に罠を掛け、茨に絡ませたときにマザーグース(「Who killed Cock Robin?」邦題:可哀相な駒鳥さん)を歌いながら近づく描画がされ、他の姉妹には無い彼女独特の狂気と不気味さが演出されている。反面、姉妹全員が同じ時代に現れるまで姿を表さなかったり、契約者・オディール・フォッセーや敗北した蒼星石を利用するなど、用心深く狡猾な面も見受けられる。
「物質世界に存在を縛られること自体がアリスへの枷になってしまう不要の形骸なのか?」というローゼンの考えから創られたために実体が無いアストラル(霊体)のドール。今までは実体を持たないので、現実世界に出ることやアリスゲームに参加することが出来なかったが、同じ時代に全てのローゼンメイデンが偶然揃ったため、アリスゲームに参加するために雛苺の身体を奪い、実体を持つに至った。また、他の姉妹が契約者の体力を礎にしているのに対して、彼女は契約者の心を奪うことで活動している。
アリスゲームのルール「全てのローザミスティカを集める」という方法でアリスになるという方法ではなく、「ドールズ全員の契約者の力を以ってアリスへと昇華する」という方法でアリスへなろうとしている。そのため、同じ時代にドールズ全員を倒す必要があり(一体ずつ違う時代でドールを倒しても、契約者が老衰などで死亡してしまっては永久にアリスになれない)、他の姉妹とは違い、やり直しの効かない一回限りのリスクの大きい手段といえる。
相手の心の隙につけこむことが得意で、幻覚を見せることも出来る。
アニメのオリジナルのドールである薔薇水晶と容姿が似ていたことや、彼女が第7ドールと称したことから、薔薇水晶との区別がしにくく、実際に名前が公表されるまでは薔薇水晶と混同する人もいた。