今月はFILE NO.20 「INNOVADO」
挿絵はサングラスをはずして眼鏡をかけているグラーベと
彼の元を訪れるシャル。
実験施設で模擬戦を続けるレナードとデルフィーヌ。
デルフィーヌはハレルヤと出会った時のレナードの言葉を思い出し
レナードがデルの肉体だけでなくその心まで守ろうとしていたことに気づく。
場面は変わってCBサイド。
読書をしていたグラーベの部屋にシャルがやってくる。
黒こげの状態から完治したヒクサーを見てシャルはヴェーダが
死者を蘇生させることが出来るのではないかと食い下がる。
CBの技術力は世界と比較して数百年進んでいるのだから。
「ヴェーダは神ではない」と否定するグラーベ。
特別の許可を持つグラーベがヴェーダのデータを確認すると
ヒクサーはデータ上は「human(人間)」として登録されているが
先日の事故を見る限り彼は人間ではない。
イノベイドは人間に似せて作られるが、個人をコピーすることは
基本的に行われていない。予め用意された遺伝子パターンから
作られるのが普通だ。
個人のコピーも長い時間をかければ作れなくはないが。
問題はヒクサーが人間でないにも関わらずそれが組織の中で
隠されていることだ。可能性としては組織内の監視のために
ヴェーダがヒクサーを作ったという解釈だが、単純にそれだけとは
考えられない。グラーベはマイスターの選定が進む中で起こった出来事を
継ぎ合わせると違和感が潜んでいるのを感じ取っていた。
「何者かがヴェーダに介入し、計画を歪めている」